葬儀における喪主の選び方とその役割について

家族や近親者が亡くなった悲しみの中で行わなければならないのが通夜と葬儀です。先ず通夜の前までに決めなければならないのは喪主です。普通は結婚している人が亡くなったら場合は配偶者が喪主になりますが、配偶者がいない場合は同居の子供や既に他家に嫁いだ娘が務めることもあります。喪主は遺族の代表者、主催者として葬儀全般を取り仕切り、弔問を受けるのが喪主の仕事になります。

ただ、通夜や告別式の実務全般である、運営や進行は葬儀会社などの世話役に一任します。喪主は、通夜と告別式の弔問客の受付が始まる前までに喪服に着替え、祭壇の前に座ります。僧侶による読経が響き渡る中、一般会葬者は焼香し遺族に向かって一礼しますので、目礼を返すようにします。通夜と告別式の実務を取り仕切るのは世話役ですが、届いた弔電の内容や差出人などには目を通しておき、葬儀での席次や供花の置く位置、弔電や弔辞の順番などを決めるのは喪主になります。

告別式では僧侶退席後に喪主が会葬御礼の挨拶をしますが、出棺の時にお礼の挨拶をするケースもあります。悲しんでいる時間も無ないほど、葬儀中や後にやるべき手続きが山ほどあります。例えば、事務の引継ぎや各所への支払い、お世話になった方へのお礼や挨拶などです。これらが一段落してホッとしたころに、本当の深い悲しみがやってきます。

この悲しみは時間が経たないと消えません。遺族同士で支え合い、この悲しみを乗り越えるしかありません。

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