急にやってくるのが葬儀に参列する機会です。いざその時にあわてないようにマナーをおさらいしておきましょう。まず、お通夜と告別式のどちらに出席すべきなのか、両方出るべきなのか、迷う方も多いでしょう。一般的にお通夜は夜6時頃から1~2時間程度、告別式は翌日の午前中という形が一般的です。
故人と親しかった場合は両日とも参列するのが良いでしょう。その際の服装ですが、お通夜はまず「親しい人が急いで駆けつける」というものです。黒や紺など地味で落ちついたものであれば喪服でなくても大丈夫です。ただ男性の場合、普段のスーツでもネクタイと靴下は黒にする方がよいでしょう。
また喪服が間に合うようであれば喪服での参列も問題ありません。多くの人がうっかりしてしまうのが傘やコートです。せっかく服自体をお悔やみの意味で黒っぽいものにしてもコートや傘が派手ではいけません。いざという時に慌てないように普段から地味めなものを用意しておくのが良いでしょう。
またハンカチなどフォーマルな席で使える白を用意しておきましょう。いざという時はコンビニや駅の売店でも購入出来ます。そしてで葬儀に持参するのは香典ですが、むきだしではなくふくさに包んでいくのがマナーです。香典袋は葬儀の宗教、相手の宗旨宗派に合わせて選びます。
香典袋には薄墨で書きます。「急いで用意したため墨をよくすれませんでした」など慌てた気持ち、悲しい気持ちを表現すると言われます。気になるのはお包みする金額ですが職場の同僚は5000円~、友人知人5000円~10,000円、身内30,000~50,000円、親戚10,000~30,000円が一般的と言われています。また、同僚一同、友人一同と数人が共同で香典を用意するケースもあります。
他にも色々なマナーがありますが、基礎知識をしっかり持っていれば大丈夫です。いちばん重要なのは故人を悼むという心なのです。